2021年は埼玉メモリアルイヤー! ゆるキャラや動画で盛り上がれ!
【コロナ騒動のうちに2020年終了】
2020年も上半期が終了、後半戦に突入した。
コロナ騒ぎに振り回されているちにあれよあれよという間に半年がたってしまったという方も多いのではないだろうか。
今後もまだまだ油断できない状況だが、せめてこれから先に少しでも希望をつないでいくために、少し気が早いが半年後の2021年に目を向けてみよう。
実はわが埼玉県にとって2021年は記念すべきメモリアル・イヤーなのだ。
【県が誕生して150年!】
埼玉県は明治4年(1871年)の廃藩置県令により誕生した。つまり来年2021年は埼玉県ができて150周年の節目にあたるのだ。
ちなみに施行されたのは11月14日。この日は現在では「埼玉県民」の日となっており、学校や仕事が休みになった県民たちが埼玉の飛び地、池袋に大挙して遊びに繰り出す日ともなっている。
そんな埼玉県は来年2021年に向け、県の魅力を発信しようと現在さまざまなプロジェクトが進行中だ。
【ユニークなコラボデザインの数々!】
そのひとつが「埼玉誕生150周年限定デザイン」。
羽生でゆるキャラサミット(現在では「世界キャラクターさみっと」に改称)も開かれるなど、埼玉はマスコットキャラクタ―と縁の深い土地柄。
そのせいか県のマスコットも「コバトン」と「さいたまっち」の2人(2匹)が活躍している。権利関係でひっかからないよう筆者みずからイラストを描いてみた。
コバトンは埼玉県の鳥、シラコバトがモデル。あまり鳥には見えないのはひとえに筆者の画力のなさだ。
さいたまっちは二代目マスコット。コバトンと瓜二つだが正体は不明、性別も不明の生きものらしい。
2014年の11月14日、県民の日にデビュー。キャラデザインはバナナマン・設楽統さんの考案だ。
この2名(2匹?)が「埼玉誕生150周年限定デザイン」で県内40の市、10の町、一つの村それぞれのマスコットと共演をはたしている。
【ダウンロードして使ってみよう!】
いくつか例をあげてみると、筆者の地元春日部市では伝統行事「大凧あげ」にちなんだ「大凧を囲むコバトンとさいたまっち」。
せんべいで有名な草加市では市のマスコット「パリポリ君」と一緒に草加せんべいにかじりつくコバトンたち。
ネギの産地で宮内庁が管理する鴨場もある越谷市では市のマスコット、ネギを背負った「ガーヤちゃん」とともにカモ鍋(推定)を食するコバトンたち。
「カモがネギしょってやってくる」などという言葉もあるが「ガーヤちゃん」の姿はまさにそのもの。ところでガーヤちゃんが鴨鍋食べたら共食いにならないだろうか……?
ディスリはともかく、これらのユニークなイラストが県の公式ホームページ「マスコット公式デザイン集」https://www.pref.saitama.lg.jp/kense/saitamaken/kobaton/designshu/index.htmlに、勢ぞろいしている。あなたのお住まいの地域のキャラを探してみよう。
さらにさらに、これらのデザインはHPからダウンロードして使うこともできる。
名刺にイラストとして入れるのもよし、自分のSNSアカウントのアイコンに使用するのもよし、埼玉県民としての誇りやアイデンティティも一気に強化されることだろう。無料で使用OKで、商業目的の場合は申請が必要だ。
というわけで筆者もオリジナルのコラボイラストをいくつか考えてみた。
【春日部名物の大凧の足に宙づりになり空を舞うコバトン】
【ガーヤちゃんを鍋に入れてカモ鍋をつくるコバトンとさいたまっち。】
そうだ埼玉.comにふさわしいディスリ目線のイラスト、いかがだろう。もちろん埼玉県非公式だ。
勝手にダウンロードして使っていただいてけっこうだが、郷土愛を疑われるかもしれないのでご注意を。
【郷土愛あふれるオリジナル動画も受付中!】
さる筋から怒られそうなので自虐ネタはこれぐらいにして、最後にマジメなお知らせを。
埼玉誕生150周年を来年にひかえ、県ではツイッターやフェイスブックなど各種SNSに専用ページを開設、情報をUPしている。
Tic-tokの専用ページでは埼玉に関する動画の投稿を広く受けつけている。ハッシュタグ「#埼玉誕生150周年」「#2021年」をつけてユニークなオリジナル動画を送ってみよう。
コロナの動向はまだしばらく油断がならないが、来年2021年はメモリアルイヤーを迎える埼玉。どうか残り半年乗りきって華麗なる復活を期待したい。
【掲載先】http://soudasaitama.com/administration/35860.html
コロナなんかに負けないゾ! アマビエとクレヨンしんちゃんが奇跡のコラボ
緊急事態宣言が解除となり、ようやくひと息つけると思ったのもつかの間、都内では6月2日に30名を越える感染者が発生するなどふたたびパンデミックが懸念され、小池百合子知事は「東京アラート」を発動、赤くライトアップされたレインボーブリッジが夜の東京湾に不気味にそびえている。
東京と境を接するわが埼玉県もここらでまた気を引き締めなければならないところだが、今回は県内の一企業の打倒コロナに向けたユニークな製品を紹介しよう。
疫病からの守り神が復活!
「東京アラート」のように、コロナ禍をきっかけに生まれたり一般に広まった言葉はいくつかある。
「ロックダウン」「オーバーシュート」「医療崩壊」「zoom飲み会」など多岐にわたるが、中でも自粛生活に疲れた私たちの心が、思わずなごんでしまいそうなのが「アマビエ」だ。
江戸の昔、肥後の国(現在の熊本県)の海に現われ、人々にこの先の豊作や疫病を予言、病気が流行するようなことがあれば自分の姿を絵に描いて人々に見せるようお告げを残したという妖怪だ。
見た目は人魚、または半魚人を連想させる。
今回の事態をきっかけにアマビエ様は新たな都市伝説となり、コロナから人々を救うアイコンとして復活した。
伝説の妖怪ゆえその姿かたちも確たるものではなく、ネット上でもかわいいものからグロテスクなものまで、さまざまなアマビエ像を見ることができる。
筆者もコロナから身を守ろうと願いを込めて描いてみた。
わりと誰にでも簡単に描けそうなところも人気の出た理由のひとつかと思われる。
アマビエとしんちゃんがタッグ!
そのアマビエに注目したのが、埼玉県春日部市に本社工場を持つせんべいやお菓子のメーカー、三州製菓株式会社だ。
昭和25年創業設立の歴史あるメーカーで公式HPの会社概要によれば、専門店向けの高級米菓(あられ、せんべい)、高級洋菓子(クッキー、サブレ)を製造販売、数々の賞に輝いている。
まさに春日部を代表する優良企業のひとつだが、もうひとつ春日部といえば忘れてはならないのがクレヨンしんちゃん。
とにかくもう街じゅうが、何かあるにつけことあるごとに「しんちゃん、しんちゃん」の春日部だが、商品開発にも意欲的な三州製菓は2015年にさっそくこの町一番の人気ものを取り上げ、「クレヨンしんちゃんイラスト煎餅」「クレヨンしんちゃんバウム」を発売している。
さらに今回のコロナ禍に際し、同メーカーは「みなさまのご健康と、一日も早い疫災終息の願いを込めて」、伝説の妖怪アマビエの姿をあしらった「アマビエ印刷煎餅」を開発、しんちゃん煎餅と2枚1セットで販売を始めた。
お値段は税込み270円。
外で遊ぶこともままならない子供たちにも笑顔が戻りそうな心あたたまるイラストのお煎餅。お味のほうも砂糖がけでほんのりとした甘さだ。
アマビエとしんちゃん煎餅はここで手に入る!
さて、このしんちゃんとアマビエのコラボ煎餅、どうせなら三州製菓の直営店で手に入れたい。
市内銚子口にある同メーカーの埼玉第2工場には「親子で楽しめるファクトリーショップ」S-terrasse(エステラス)が併設されている。写真にある大きなお煎餅のオブジェが目印だ。
広い店内には今回紹介したアマビエやしんちゃんの煎餅外にも和洋とり混ぜたお菓子が並び、箱入りの詰め合わせは贈答にもぴったりだ。
ショップ併設のカフェではコーヒーや食事も楽しめる。ランチセットやケーキセットはもちろん、毎週火曜と水曜のコーヒータイムにはメーカーの強みを生かし「おせんべい食べほうだい」のユニークなサービスも催されている。
またハンドメイドの教室等も定期的に開催され、手づくり製品の販売コーナーも。
天井は高く、壁一面の大きな窓の外には青々とした緑も広がり、解放感いっぱいだ。
国道バイパスからちょっと引っ込んだ工業団地の中にあるせいか、まだまだ知る人ぞ知る印象のスポット、S-terrasse。巣ごもり生活に疲れたらここに来て一服し、ついでに無病息災を願ってアマビエ煎餅を買っていかれてはいかがだろうか。
藤原啓治さん追悼企画 クレヨンしんちゃんの父親ひろしってこんな人
埼玉県春日部市を舞台にしたアニメ『クレヨンしんちゃん』で、しんちゃんの父親・野原ひろし役を演じた藤原啓治さんが4月12日、がんのため亡くなられた。
享年55歳。
逝去直後の同月18日には『クレヨンしんちゃん』の番組中で訃報を伝えるテロップも流れた。
アニメ放映当初から2016年までの24年間にわたり、ひろし役をつとめた藤原さんの功績に敬意を表し、今回はしんのすけファミリーと一家の住む春日部にスポットをあててみよう。
威厳はないが理想の父親1位
では野原ひろしのプロフィールから。
推定年齢35歳、都内霞が関の商事会社につとめるサラリーマン。妻・みさえと、しんのすけ、ひまわりの二人の子ども、愛犬一匹とともに春日部のマイホームに暮らし、登場人物でありながら春日部市の特別住民として住民票も登録しているようだ。
ひろしは生粋の埼玉県人ではなく秋田県の出身。
夢を抱いて上京し、勤務先の商事会社での地位も安定し、郊外の春日部に家を持つ。高度成長時代のサラリーマンの典型的モデルだろう。
ひろしの年齢は35歳(推定)なので高度成長を支えた世代ではない。息子のしんのすけとも友達親子のような関係の、いまどきの父親だ。しんのすけから「ひろし~‼」と呼び捨てされているのは有名。
あまり威厳に満ちたタイプとはいえそうにないが、意外にも理想の父親ランキングでは第1位に輝いている(オリコン調べ)。
春日部市の情報誌でも活躍するひろし
しんのすけ一家は、春日部市の情報誌にも登場。一家総出で町のいいところをPRしている。
情報誌「クレヨンしんちゃんのなるほど春日部マガジン第1弾」に掲載されているオリジナル・ストーリーのマンガでは、ひろしは日々の通勤にそうとう疲れきっている様子。
「もう少し家と会社が近けりゃ仕事にも集中できるんだけどなぁ」などとぼやいている。
家族から買い物やシロの散歩を頼まれたひろし、コンビニからの帰り道、お世話になった不動産屋の前を通りかかり、この地に移り住んできた当時を思い出す。
「ここは不思議とおちつくんだよなぁ。子供たちものびのびと育っているし」と思わず感慨にふけるひろし。
この町に住んだのは正解だったな、とうまそうにビールを飲み干すのであった……。
心あたたまるストーリーが載った情報誌は、この4月にも第2弾が発行された。
※市のHPからダウンロード可能
https://www.city.kasukabe.lg.jp/plus1_days/kasukabe_plus1/kasukabe_magazine.html
春日部はしんちゃんファミリーでいっぱい!
そんなひろしが根を下ろした春日部という町をウォッチングしてみよう。
駅西口を出るとビルの上に大きなしんちゃんの看板を発見。
駅名の看板もしんちゃんのイラスト入りだ。
市役所まで足を伸ばす。
市内を走るコミュニティバスに遭遇(左端)、ボディにしっかりしんちゃんのイラスト入りだ。
ロビーの一角にはしんちゃんと写真が撮れるコーナーがあり、原作の複製原画も展示されている。
駅前ロータリーは芝桜でしんちゃんの顔を製作中だった。
まさに町を代表する顔だ。
ちなみに春日部駅のホームの発車メロディもクレヨンしんちゃんのテーマ曲「オラはにんきもの」だ。
春日部在住のパパたちには、この曲が出社の合図になっているのかもしれない。
よき父親モデルとなった藤原さんの功績
郊外の街によそから引っ越してきて、都内まで電車で通い、妻は専業主婦、子供が二人。
野原ひろしのファミリーは、いま子育て世代にある家族像と重なる部分が多く、そこが人気を集めた理由だろう。
初代ひろしの声をつとめた藤原啓治さんも1964年生まれ。働き盛りの50代半ばにして病に倒れ、同世代のサラリーマンのファンのショックも大きかった。
『クレヨンしんちゃん』のひろし役のほか『はじめの一歩』の木村達也、『鋼の錬金術師』のマース・ヒューズ役、『ケロロ軍曹』や『スクールランブル』ではナレーターも担当していたが、2016年から病気療養のため休業、ひろしの声は森川智之さんにバトンタッチされた。
翌2017年から徐々に仕事を再開した藤原さん、がんのため還らぬ人となってしまったが24年間にわたるひろし役を通じて、サラリーマンとして、父親としてのよきモデルを全国のお茶の間に届けてくれた。
5月10日にはCSのテレ朝チャンネル1にて歴代の『クレヨンしんちゃん』放映作品から野原ひろしがメインで登場するエピソードを集めた追悼放送が6時間半にわたり放映された。
これからも理想の父親像として僕らの心の中に生き続けるだろう。